第29回埼玉県スポーツ少年団
小学生軟式野球交流大会中央大会
(2004.10.17 開会式)

準優勝

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<決勝戦> 11月20日(土)(県営大宮公園野球場にて)   
浦和辻イーグルス 0 1 1 0 0 0 0 計 2
五小ファイターズ 0 0 0 0 0 0 0 計 0

準決勝終了後、30分ほどの休憩の後に始まった決勝戦。
ついにここまでやってきた。やって来れたのだ。
決勝の相手は浦和辻イーグルス。
9月12日県南大会の準々決勝で10対0の大敗を喫した相手だ。
あのときは県大会出場を決めた安堵感からか、選手全員に覇気がなかった。
しかし今日は違う。選手の目には力強いものが光っている。これならやれる。ベンチ も応援席もそう考えたに違いない。
そして最終決戦の幕が切って落とされた。
初回は両チームとも無得点。つづく2回表、浦和の攻撃フォアボールで出たランナー が連続スチールで3塁に進む。ここでライトゴロの間に1点を奪われてしまう。さら につづく3回、やはりノーアウトからのランナーを2塁に置いて、レフト前にタイム リーを打たれ2点差。やはりこのままずるずる行ってしまうのか・・・そんな気持ち を吹き飛ばしてくれたのはやはり選手達だった。セカンド坂本のダイビングキャッ チ。ショート鎌倉のジャンピングキャッチ。サード谷川の逆シングルキャッチ。ピッ チャー武部の要所を閉めるピッチング。目立つのはこれらのプレーだったが、それ以 外にも各選手が常に緊張感を持ってプレーし、4回以降は無得点に抑えていった。し かし攻撃が繋がらず追い上げムードを作らせてもらえない。1塁にヘッドスライディ ングするほどの気迫を見せるものの、本塁が遠く、無得点のまま最終回の攻撃を迎え た。
そしてその攻撃も相手の好守に阻まれ、あっというまに2アウトとなった。
打席には主将・白井。これまで幾多の試合でチームを救い、チームメイトの気持ちを 鼓舞し続けてきた白井のバットにみんなの思いが乗り移っていた。
強く振り抜いた打球は左中間に飛んでいった。抜ければ2ベースヒットは確実。そん な思いで打球を見守った。しかし相手センターがダイビングキャッチ。3アウトとな ってしまった。あと一歩、ほんのわずか何かが足りなかった。
しかし整列後、スタンドに挨拶に来た選手の目には涙はなかった。みんな充実感一杯 のとびきりの笑顔を見せていた。そうだった、勝っても負けてもこんな表情が見たか った。
目標には一歩届かなかった。優勝ではなく、”準”が付いてしまった。それでも力を 出し切った選手達は晴れやかな表情を浮かべていた。
埼玉県431チームの中で、この試合を出来たのはたった2チーム。その試合を経験 出来たことが一番の財産になったはずだ。
これでチームを支えた6年生の試合はほぼ終わった。
今後の野球生活に大きな影響を与える経験を出来たはずだ。そして5年生には来年に 向けてこの試合に参加していたことが、大きな自信となって、また強い五小ファイタ ーズを作ってくれると信じている。
20人の選手のみんな、ほんとにありがとう。


<準決勝戦> 11月20日(土)(県営大宮公園野球場にて)   
越生グローウイングス 2 0 0 0 0 0 0 サ 1 計 3
五小ファイターズ 0 0 0 0 0 1 1 サ 2× 計 4

一昨年のあの日から、彼等の目標はずっと県大会優勝だった。
当時3、4年生だった選手達にとって、あこがれの先輩の築いた偉大な成績は、それ ほど強烈に染み込んでいた。
今年の新年顔合わせの席で、主将・白井が口にした『県大会優勝』という言葉。 それを実現させる日がついにやってきた。舞台はもちろん県営大宮公園球場。

1回の表、高校野球さながらに試合開始のサイレンの鳴る中、ピッチャー谷川の投げ た1球目は思いとははるかに違うすっぽ抜け。打者の体に当たってしまう。
続く2番打者はきっちりバントをしてくるが、サードの送球が少し逸れ打者走者も残 ってしまう。このあと2、3塁に送られて、4番打者を迎えた。
ここでレフト線を抜けるヒットを打たれ、いきなり2点を献上してしまった。
しかしこれでピッチャーも目が覚めたのか、後続を断ちこれ以上の点を与えずに1回 の守りを終えた。
いきなりの2点ビハインドで、早く点が欲しい5小だが、相手投手の伸びのあるスト レートに大苦戦。ランナーを出すが、要所で三振を喫しホームが遠いままイニングを 重ねていった。
しかし2回以降は緩急を使ったピッチングで打者を翻弄。キャッチャー白井、3塁鎌 倉、2塁坂本、1塁横尾、ショート武部、レフト安部、センター奥田、ライト山本。 それぞれが持ち味を出した好守備で相手に追加点を与えない。
そして迎えた6回。五小の野球が動き始めた。フォアボールで出たランナーを置い て、バッターは頼れる長距離打者・安部。強く振り抜いた打球は左中間を抜け、1塁 から谷川が帰ってまず1点差に追い上げた。
大舞台で終盤に追い上げられるプレッシャーは相当なものなのだろう。つづく最終7 回。
白井がフォアボールを選んで出塁した。そこですかさず盗塁。キャッチャーから送球 はその白井のヘルメットに当たってセンター前に転々とする。
すかさず白井は3塁もおとしいれ、一打同点の場面をお膳立てした。
ここで2番奥田の打球はショートゴロ。足に絶対の自信を持つ白井が果敢に本塁に突 っ込む。セーフ!ついに捉えた。打者走者も2塁に進み、一気に畳みかけたかった所 だが、後続が倒れて、サドンデスにもつれ込んだ。
ノーアウト満塁で始まったサドンデス。先攻の越生はスクイズを仕掛けてきた。ピッ チャーからファーストへ。まず1アウト。と、越生は2塁走者も本塁に突っ込ませて いた。それをしっかり見ていたファースト横尾はすかさずバックホーム。2点目を踏 ませず、アウトカウントを増やした。そしてその後もセンター奥田のファインプレー できっちり打ち取り、越生の攻撃を1点に抑えた。
裏の攻撃は谷川から。2ストライクに追い込まれた後、伝家の宝刀スクイズが成功し た。
しかも打者走者も生きて、再びノーアウト満塁。押せ押せの展開ながら、ここで続く 打者が連続三振に倒れ、一気に2アウト満塁に変わった。脳裏に再度のサドンデスが よぎる。
ここまで押していながら再度のサドンでは相手に勢いが付いてしまう。なんとかここ で決めたかった。決めて欲しかった。打席には6回に代打で入った寺沢。ここ何ヶ月 か不調にあえいでいたが、そんな雰囲気は微塵も感じさせないほど気迫がみなぎって いた。みんなの思いを乗せた寺沢の打球はセカンドの頭を越えるサヨナラヒット。
こうして激闘の準決勝は幕を下ろした。
そしてこの瞬間、待ちに待ち望んだ決勝のキップをその手に掴んだのだった。


<準々決勝戦> 11月3日(水)(吉見総合運動公園にて)   
五小ファイターズ 0 0 2 3 0 4 計 9
桜田チェリーズ 0 0 0 0 3 1 計 4

ついに、ついにダブルヘッダーのジンクスをうち破りました。
池山杯以来、好成績を残せなかった選手達が、見事な集中力を見せてくれた。
2回戦、東大宮イーグルス戦では、3回に追いつかれながら、その後小刻みに得点を 重ね、終わってみれば5対2の完勝。特に2アウトから連打で得点出来たのが大きかった。

準々決勝、桜田チェリーズ戦でも打線は好調を持続。中盤までに5点のリード。 守ってもまったく集中力を途切らせることなく、きっちりアウトの山を作っていった。
終盤、フォアボールから3点を奪われたが、ここで盛り返したのはやはり打線だった。 4点を上げ勝利を決定づけた。最終回の守りは、またもフォアボールでピンチを迎え たが、ダメ押しの4点が相手チームに重くのしかかり、出来ることと言えばフォアボ ールを選んでランナーを溜めることのみ。それが最後に災いして、見逃しの三振で試 合終了となった。
県大会優勝を念頭の目標にかかげて発進した今年のAチーム。
春の県南では力みから終盤での逆転負け。
秋の県南でも県大会出場という目標をクリアした安心感からか、10対0の大敗。
悔しい思いを重ねた選手達が、最後の最後で、県大会制覇という大きな蕾を作ってく れた。あとはこの蕾を大きな大きな花として咲かせるべく、この日のような熱い試合 を県営大宮で見せてくれることを祈るばかりだ。


<2回戦> 11月3日(水)(吉見総合運動公園にて)   
五小ファイターズ 2 0 0 1 1 1 0 計 5
東大宮イーグルス 0 0 2 0 0 0 0 計 2


<1回戦> 10月17日(日)(吉見総合運動公園にて)   
加治東クライムドラゴンズ 0 1 0 0 0 0 1 計 2
五小ファイターズ 3 0 0 1 2 0 × 計 6



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